情報工学科では、学生の皆さんが、実験や演習をとおして「作」ることを経験し、新しい情報システムを「創」り出し、さらに「造」りあげる誇りと喜びを見いだしながら、自ら《創・造・作》の能力を身につけられるように努めています。
1、2年次には、情報工学において中心となる最重要基礎科目を配置し、伝統的な「手を動かす教育」により徹底的に教育します。また、3年次以上には、学科の特徴を示すような科目を揃え、大学院までの一貫教育を意識した科目編成としています。
具体的には、1、2年次の最重要基礎科目には、すべて演習を配置して、理解できるまで教えます。一方、3年次以上には、大学院における教育・研究の入門となるような科目を配置し、学部のカリキュラムに対しても本学科の教員が行っている世界最高水準の研究に関する特徴が出るように工夫しています。
このようなカリキュラムで学ぶことで、コンピュータやプログラムの動作原理といった基本の理解から出発し、最後には、最先端の技術がどのように実現されているのか理解することができるようになります。したがって、単にコンピュータのアプリケーションソフトウェアを使う上でのテクニックを覚えるのとは違って、社会に出てからも新しい理論や技術を吸収し、研究者・技術者として第一線で活躍し続けることが可能になります。
この他にも、英語や第二外国語、スポーツ健康科学、人文社会などの科目を通して、豊かな教養を身につけることができます。
講義の内容をもっと詳しく知りたい人は、それぞれの科目の講義概要を説明している「シラバス」データベースをご覧ください。
一言で情報工学と言っても,その中には色々な分野が存在します。自分はどの分野に進むか・向いているかなどを、情報工学の分野に触れたことがない皆さんが、大学入学時に決めることは大変なことです。そこで本学科では、1・2年次で情報工学について学んだ後、今後自分がどの分野に重心を置くか決めることができる柔軟な体制を採っています。
3年次になると、学生の皆さんは、「計算機システム系」「数理知能系」「メディア系」の大きく3分類した科目群の中から、どの分野を重点的に学習するか自分で選択することができます。当然、複数の分野にまたがって履修することも可能です。
4年次になると、それぞれ専門の異なる多くの研究室の中から一つを選択し、そこで卒業研究に取り組むことで、さらに専門性を高めます。多くの人は、大学院に進学して専門的な知識やプロジェクト遂行能力に磨きをかけ、研究開発職やシステムエンジニアなど専門分野を生かした職業に就いています。
もちろん、どの分野を選択しても、充実した教育スタッフによるきめ細かな指導を受けることができます。
情報工学科では、より広い専門分野をカバーすることで、学生の皆さんに多彩な将来の選択肢を作り出すよう努めています。