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研究者インタビュー 近藤 敏之 教授

近藤 敏之 教授
1995年、名古屋大学工学部卒業。
卒業後、同大学で博士号を取得。専門は知覚情報処理・知能ロボティクス。人間の運動学習メカニズムの解明、脳機能イメージング、人工物の適応・学習アルゴリズムの開発(ニューロコンピューティング、進化計算、強化学習)について研究している。
研究室URL https://www.livingsyslab.org/pukiwiki/

Q1. どんな子ども時代でしたか?

近藤 敏之 教授

ファミコン世代で、小学生の頃にテレビゲームのブームがありました。理数系の科目が好きな、普通の田舎の子どもとして育ちました。すがやみつるさんの「こんにちはマイコン」という本を偶然読んでコンピューターのしくみに興味を持ちました。

Q2. 先生の趣味を教えてください?

車の運転が好きです。いま自動運転技術が話題ですが、自動運転下では獲得される車両感覚も異なったものになると考えられます。どのようにしたら快適な自動運転が可能なるのか考えるのは楽しいですね。世の中の車が自動運転になっても、運転を楽しむという観点は無くしたくないなと思います。

Q3. 先生の専門分野とその出会いについて教えてください

もともとロボットに興味があったのですが、大学の学部3年の時、人工生命という研究分野があることを知り、それに関係する研究室に所属したことがこの分野との出会いです。コンピューターのプログラムが目的に合わせて自律的に進化して、自己複製するという話で、とてもワクワクしたことを覚えています。

Q4. 先生が研究者になろうと思ったきっかけにはどのようなことがありますか?

近藤 敏之 教授

大学・大学院での研究が面白くてずっと続けているうちに気がついたら研究者になっていました。ちょうど就職氷河期が始まった頃ですが、将来のことはあまり深く考えていませんでしたね。

Q5. 研究の内容について教えてください

近藤 敏之 教授 研究内容

脳の情報処理メカニズムを構成論的に理解しようとする学問です。例えば脳を大脳皮質、神経細胞、タンパク質、元素、・・・と要素に分解していっても、脳の情報処理メカニズムを理解することはできません。工学者は「つくる」ことで理解しようと試みます。脳を作ることはもちろん無理ですが、ある側面について脳と同様の機能を持った計算モデルを作る、という立場から研究を行っています。

Q6. どんなところで研究が役立っていますか?

近藤 敏之 教授 研究内容

バーチャルリアリティやロボット技術を用いて、人間の感覚運動系に介入することが、脳卒中などで感覚運動機能に障害を負った人の脳の機能再生(リハビリテーション)に役立つ可能性があり、そのメカニズムを明らかにするための研究に取り組んでいます。

Q7. 先生が考える情報工学科の面白さについて教えてください

情報工学は学際的な研究分野であり、他分野の専門家と連携した共同研究が盛んです。私自身も、医学系の先生方と連携して開発したリハビリシステムを臨床評価したり、言語学が専門の先生方と言語獲得・使用に関する研究などを行っています。

Q8. どんな研究室ですか?

研究室での指導は基本的に教員と学生のマンツーマンで行います。テーマは個々の学生の興味に基づいて相談して決めています。ホームページを見ると、バラエティ豊かな研究に取り組んでいることが分かると思います。
研究室URL https://www.livingsyslab.org/pukiwiki/

Q9. 研究での苦しみと楽しさ

チームによる研究ではないので、自分のペースで研究することができる一方、自分で研究を進めない限り、成果を出すことはできません。ほとんどの学生が修士修了までに論文執筆、国際会議発表の成果を挙げています。もちろん研究なので努力しても結果が出ない場合もありますが、それはあまり問題ではありません。研究という過程を通して学問的にも人間的にも成長できると思います。

Q10. これから学ぶみなさんへのメッセージ

近藤 敏之 教授

早いタイミングで、「自分のやりたいこと」を、自分の力で調べて、見つけられるかが大切だと思います。また、「がんばって何かに取り組んでいる人に出会うこと」も大切です。そこから何かを感じて、スキルを磨き、実力をつけて、自分の力で進んでいけるようになると、何事も楽しくなってくると思います。

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